下記調査事例は様々な調査を元に創作したフィクションです。
札幌市東区在住のA子さん(29歳)からのご依頼をお受けした。
依頼の内容は来月、A子さんの結婚式の招待状を
5歳の時に別れた父に渡してほしいとの内容であった。
A子さんのお母さんとお父さんはA子さんが5歳の時に離婚された。
A子さんはお母さんに引き取られた。
たまにお父さんと会っていたA子さんだったが、
お母さんが再婚し、新しいお父さんがやってきてからは会っていない。
思い出の中のお父さんはいつも優しい顔だった。
そのお父さんに自分の結婚式に出てほしいと願っていた。
でもお母さんと義父に対しての配慮もあり、A子さんは悩んでいた。
そして悩んだ末に探偵に依頼されたのだ。
まずはお父さんの住所の確認をする。
お父さんは建設関係の仕事に従事しており、
ここ数年は関東で働いているとの情報であった。
探偵が関東のお父さんの住んでいる寮を訪ねる。
探偵が今回の依頼の内容をお話すると
お父さんは顔をぐちゃぐちゃにして泣きながら喜んでおられた。
お父さん 「人生、生きていればいいことがあるよね」
「俺はこんなうれしいことがあるとは思っていなかったよ」
「探偵さん、俺を探してくれてありがとうな」
そう言ってお父さんは探偵の手を握ってくれた。
1ヶ月後、お父さんはA子さんの結婚式に出席された。